12 責任財産とその保全

12-1 責任財産とは

12-2 責任財産保全の必要性

(Case6)  AはBに対して100万円の貸金債権を有していますが、Bは債務超過状態(負債の額が総資産の額を上回る状態のことです)にあります。このような状態であるにもかかわらず、BがCに対して有している50万円の債権を行使してこれを回収しようとしません。

(Case7) AはBに対して100万円の貸金債権を有していますが、Bは債務超過状態(負債の額が総資産の額を上回る状態のことです)にあります。Bは以前Dから甲土地を購入し代金も支払っていますがDからAへの所有権移転登記手続は完了していません。

(Case8) AはBに対して100万円の貸金債権を有していますが、Bは債務超過状態(負債の額が総資産の額を上回る状態のことです)にあります。このような状態であるにもかかわらず、Bは唯一の目ぼしい財産である乙土地をEに贈与しBからEへの所有権移転登記手続を完了しました。

12-3 債権者代位権

⭐️教科書201頁以下「債権者は債務者にかわって債務者の権利を行使できますー債権者代位権」も参照してください。